成長病が日本をダメにする。

最近注目を集めてる、全くビジネスプランがないのに大学を中退して起業しようという人。別にただの馬鹿だし、せいぜい自分の子供らに「人殺しと自分殺しと連帯保証人になることの3つだけはやめとけよ」と言い聞かせようと思っていることに、ブロガーになることをやめさせることを4つめに付け加えようかと考えるくらいで、特に自分には関係ない話。

 

でも、なんか気になってるのは、そのエントリに「このままでは成長ができない」とひたすら言っていたこと。この人に関わらず、いわゆる意識高い系の人って、なんかあれば「成長すること」が人生の最重要テーゼになってるみたいだけど、じゃあ成長して何になるの?っていうのが一切分からない。てか、そもそも成長って何?意識低い人間には背が伸びることくらいしか思いつかない。

 

仕事も長くやってれば、新人の頃よりはうまく回せるようになるけど、それって慣れてスキルがついたってだけの話で。親になって世の中の見方が変わったけど、それも成長というより、ただ変わっただけだし。自分が意識低いから成長の意味が理解できないのかも知れないけど、成長して何を実現したいかが一切聞こえてこないのは不思議で仕方ない。

 

大学を中退してブロガーになるって馬鹿は、成長して何をしたいんだろう。成長したなぁって自己満足したいんだろうか。それとも社会にものすごいイノベーションを巻き起こしたいってことなんだろうか。そんなことより、子供つくって、その子供らがまた次の世代を育むように教育することは、目立たないけど、すごく価値のあることだと思うんだけど。

 

というか、根本的にすごいイノベーションで本当に人は幸せになったんだろうか。そんなことより、まずは自分の身の回りを固めることのほうがよっぽど社会貢献してるわけで、サラリーマンやって子煩悩なやつは成長しないなんて言い回る馬鹿が世の中に跋扈するほうが、よっぽど社会には害悪に思える。